水虫薬「ホロスリン」を使って水虫がこのように治ったという臨床例を掲載しています。

臨床例水虫薬「ホロスリン」の有効成分「ホロトキシン」は京都大学、九州大学、順天堂大学、北野病院(大阪)などの病院で、どの程度効果があるものなのか、実際に水虫患者に使ってみる、いわゆる臨床試験に供されました。

その結果、試験を行った皮膚科の先生方は、ホロトキシンが、水虫、皮膚カンジダ症、頑癬などに非常によく効いたことを認めました。

そして、また、水虫薬を患部に塗布したときにときどき起きることがある皮膚刺激・皮膚炎などの症状がほとんどみられなかったことが、ホロトキシンの特長としてあげられました。

次に、これら病院の臨床試験報告の中から一部を紹介致します。なお、これらの試験に使用されたホロトキシンは、溶液にしたもので、この溶液は、ホロトキシンを0.01%または 0.02%含み、同時にまた角質剥離剤として効果をもつサリチル酸を2%含んでいます。

趾間や足のうらにできた水虫(汗疱状白癬)に効いた例
いんきんたむし(頑癬)に効いた例
その他の皮膚疾患に効いた例

趾間や足のうらにできた水虫(汗疱状白癬)に効いた例

32歳の男性

一カ月前から右足の趾間とか足のうらに小水泡ができ、かゆみがあった。ホロトキシン液を一日数回、三週間塗布し続けたところ、かゆみがなくなり、小水泡もほとんど消え、菌検査によっても白癬薗が証明されなかった。

63歳の女性

かなり以前から足のうらに水虫ができて困っていた。ホロトキシンを毎日つけ始め、5日目にはかゆみがとれてきた。つけ始めて10日目位になると、発疹は減りかゆみは全くなくなり、白癬菌もみられないようになり、完全に治癒した。

21歳の男性

6年前から、両足のうらと趾間に水虫ができ悩んでいたが、ホロトキシンが著明に効いた。ホロトキシン液を塗布しはじめて8日目には症状が良くなり、菌も陰性となった。約3週問後には、足のゆびの間はきれいになり、足のうらの角質の落屑も少なくなった。

34歳の男性

両足のうらおよび趾間に、20年来の水虫をもっていたが、ホロトキシンを塗布し始めて一週間後、小水疱は減り、ゆびの間は乾燥し・症状は明らかに良くなった。しかし白癬菌は陽性であった。さらにホロトキシンの塗布を続け、約二週間後はさらに症状の好転がみられたが、小水疱はまだ存在していた。その後の経過は患者が来院しなかったため不明であったが、明らかにホロトキシンの効果が認められた。

23歳の女性

右足の趾間と足のうらに6年にわたる水虫を持っていたホロトキシンをつけ始めて5日目には小水疱が滅り、かゆみはほとんど消失した。菌検査によってでも白癬菌を検出しなかった。そして13日目には著しく好転した。

38歳の男性

両足の趾間および足のうらが、20年間水虫であった。ホロトキシンを塗布し始めて2週問後には落屑が著しく減り、小水泡およびかゆみが消え、白癬菌も陰性となった。

11歳の女性

両足の土踏まずに紅斑および落層があった。ホロトキシン治療1週間後落屑がなくなり、かゆみが消えた。20日後白癬菌陰性となった。

20歳の男性

左足のすべての趾間および足の両側縁に水虫があった。ホロトキシンの塗布を始めてから25日間で、趾間の組織軟化は解消し、乾燥状態となり、落屠も減少した。白癬菌は陰性であった。

41歳の男性

両足に落屑性の水虫があったが、ホロトキシンを1日2回塗布、20間でかゆみがなくなり、全治した。

35歳の男性

両足の趾間にあった水虫がホロトキシンを7日間塗布しただけで全治した。なおこの治療期問のホロトキシン液の使用量は約10mlであった。

19歳の女性

右足のうらに水虫があった。ホロトキシンを使用し始めてから3日目にかゆみが減り、2週間で全くなくなった。3週間で治療を中止したが、再発は認められなかった。

41歳の女性

両足の趾間に落屑性の水虫があった。最初は一日2~4回ホロトキシンを塗布した。その後幾日かたってホロトキシンの使用回数を一日二回に減らしたが、一ヶ月問で治癒した。

20歳の男性

趾間に頑固な水虫をもっていた。一カ月間、ホロトキシン治療を続けたところ、症状は全くなくなり、再発は認められなかった。

以上のようにホロトキシンが水虫に非常に良く効いた例は数多くあります。しかし、中には僅かですが、ホロトキシンの効き目が現われなかった例もあります。たとえば、24歳の女性で、3年来、右足の外側縁が水虫に悩まされ、ホロトキシンを25日間使用したが症状に変化がなかったことが報告されています。

いんきんたむし(頑癬)に効いた例

いんきんたむしは、白癬菌によって股の両側に輸のように丸くなって、赤く、高く盛上ってできるもので、激しいかゆみがあります。一般に男性に多くできるものといわれていますが、最近では女性にもみられるようになったとのことです。

九州大学で行った臨床試験では、頑癬に対する症例は十例ですが、一例の無効および一例の経過不明を除いては、すべて有効と報告されています。その中、著明に効果があった例としては次のようなものがあります。

13歳の男性

千両側陰股部に紅斑および落屑がみられた。ホロトキシンを塗布し始めて一週問後には症状が消え、十日後には白癬菌は認められなかった。

65歳の男性

両側陰股部、左側の前腕およびわきの下に紅斑が認められた。ホロトキシン治療開始一週問後に紅斑およびかゆみが消え、十日後には白癬菌は陰性となった。

51歳の男性

左側陰股部におや指大紅斑があった。ホロトキシン治療開始後、一週間目には紅斑が減少し、十五日目には、菌検査によって白癬菌は検出されなかった。そして色素が沈着はしたが、患部は全治した。

21歳の男性

両側陰股部に手のひら位の大きさの環状紅斑ができた。そして、その紅斑の縁は小丘疹があり、落屑がみられた。ホロトキシン治療によって、十日目には紅斑の色調が減り、かゆみもなくなった。二十日目には白癬菌が陰性となった。

このいんきんたむしにもホロトキシンが効かなかった例が、まれですが報告されています。たとえば、この九州大学の試験の一例の無効例です。これは、25歳の男性の例です。両側の股都と腎都に大きた環状紅斑ができ、ホロトキシンを20日間塗布したが、紅斑は消えないでかゆみもとれなかったということです。

その他の皮膚疾患に効いた例

小水疱性斑状白癬というのがあります。これは俗にゼニタムシといわれ、顔や腕、足、胸、背中など、身体中どこにでも白癬菌によってできるものです。丁度、十円玉位の大きさで、周りが丘疹となった紅斑輸状の症状を示します。

10歳の女性

左足の膝の附近に環状紅斑ができ、その周りが落屑を示していた。また左の下腿の中央にも同じような発疹があった。ホロトキシンを7日間塗布したところ、紅斑は消え、白癬菌も陰性となった。

また、癜風(でんぶう)という皮膚病があります。これは癜風菌と呼ばれるかびの一種によって起きる病気ですが、俗に(黒)なまずといわれています。この病気の症状は・半粒粒の大きさから、エンドウ豆粒の大きさの暗褐色の円形斑点を示し、落屑性のものです。普通、胸、背中、腋の下などによくでき、これが治った跡は皮膚が白く残ります。ホロトキシンはこの病気に対しても効果があることが報告されています。

京都大学の報告では、29歳の男性で、ホロトキシンを一週間使ったところ、著しく症状が改善され、菌が陰性となったことが記載されています。

また九州大学の報告でも、次のような治癒例があります。

34歳の女性

胸の乳房の間に大豆位の大きさの紅斑が多数あった。ホロトキシン使用後10日目に紅斑が消え、菌も認められたくなった。

22歳の男性

身体に点状の白い斑点があった。40日間ホロトキシンを塗布したが30目目には、その白い斑点はほとんど消え去り、菌も陰性となった。

21歳の男性

首筋のところに大きいのや小さいのやいろいろな白い斑点があり、落屑性であった。ホロトキシンを使用後、10日目には落屑が消え、20日後には白斑も消失した。

癜風に対するホロトキシンの前記病院の治療例は九例ありましたが、二例の経過不明を除いては、すべて有効とされました。その例のほとんどでは斑点は消え、菌も陰性となり、完治といえるものであったと報告されています。